謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のレジェンズの感想。
サブタイトル §
#29 ズジェレと歌おうレジェンズクラブ♪
-A SONG IS BORN IN THE CLUB-
あらすじ §
ハルカはランシーンと会い、自分が予言書を解読する代わりに、子供達にまとわりつく4体のレジェンズを倒してくれと言います。ランシーンはそれを了承します。しかし、ランシーンは内心、ハルカを使えるかもしれない手駒と見なしていました。ハルカはダークウィズカンパニーのソウルドールを全て封印するための手段としてランシーンに近づいていました。
シュウはサーガと仲間のレジェンズ達を集め、レジェンズクラブの結成を勝手に宣言します。レジェンズとサーガの関係はそのようなものではないとガリオンは諭しますが、シュウは全く聞いていません。レジェンズは戦うために生まれた運命にある、ということをシュウは認めませんでした。
しかし、ディーノはそれを受け入れます。そんなディーノに、グリードーはかつてサーガを死なせてしまった過去について話します。
そこに、闇のレジェンズとランシーンの空飛ぶ乗り物がやって来ますが、乗っていたのはハルカでした。
感想 §
これは面白い。
レジェンズは、本当になかなか見られない希有な傑作アニメ作品だと思います。
特に今回の内容を見ていて思ったのですが、つまりこれは「十兵衛ちゃん」の発展形なのだと。「十兵衛ちゃん」は、戦いを拒否し、戦いに猛る者達を斬ることで彼らの心を救います。レジェンズでは、シュウがそのような役割を持ちますが、彼自身はけして剣を振り回して戦いはしません。彼は周囲を自分のペースに巻き込みながら、そこで戦い以外の価値観を生み出そうとしているように見えます。まさに、レジェンズクラブであるとか、クラブの歌はそのために生み出されたものでしょう。
一方で、それとは全く逆行するのがディーノ。彼は、ガリオンの語る運命をむしろ喜んで受け入れてしまいます。おそらくは、自分がどうしてここにいるのか、ここにいる価値があるのかという悩みに対する直接的な答えになりうるために、それに飛びついたのでしょう。それに対する答えは簡単に得られるものではありませんが、彼はそれを渇望する余り簡単に得ようとしてしまいます。それは彼の心の脆弱さとも言えます。
心の脆弱さと言えば、ハルカとランシーンもお互いにある種の心の脆弱さを隠しつつ協力関係に入りますね。
今回の名台詞 §
リーオン「俺ライオンだからヒョウ柄はへんだぜ」
という台詞も良いのですが、やはりこの台詞の破壊力は最強ですね。
グリードー「おまえは既に犠牲者なんだよ、ディーノ」